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グラボ(グラフィックカード)の性能について知りたいと思っても、正確な情報を得るのは難しいかもしれません。
グラボの性能を測るための指標や確認方法、ゲーミングに必要なグラボ性能の目安などについて解説していきます。
グラボ性能について不安を感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。
グラボ性能の指標
グラボ(グラフィックカード)の性能を測定する際の主要な指標は、以下の通りです。
ただし、異なるグラボを比較する際には同様の環境下で測定される必要があります。
クロック速度
グラボのクロック速度とは、グラフィックス処理装置(GPU)の動作速度を表す指標の一つです。
CPUも同じようにクロック信号に基づいて動作し、この信号の周波数が高いほど処理速度が速くなります。
メガヘルツ(MHz)またはギガヘルツ(GHz)で表されます。
コア
グラボのコアとは、グラフィックス処理装置(GPU)内にあるコアの数を表す指標です。
コアは、一つのスレッドあたりに実行されるGPUの演算機構で、一般的にコア数が多いほど同時に処理できるグラフィックが増えるため、全体の速度が向上します。
メモリ容量
グラフィックスカードのメモリ容量が大きければ、より高解像度の画像を処理できます。
また、大量の画像処理を行う場合にも、よりスムーズに動作することができます。
グラボの性能を確認する方法
グラボの性能を確認する場合は、主に様々なグラボを比較する目的と自分の使っているグラボ性能が知りたいという目的の2種類があるでしょう。
それぞれの方法をご紹介します。
グラボの性能を比較するベンチマークを確認する方法
ベンチマークとは、CPUやGPU、ストレージデバイス、ネットワークデバイスなど、コンピュータの様々なコンポーネント性能を比較するために使用されます。
ベンチマークテストでは、異なるグラボを同じ構成や環境で使用した結果を測定するため、テスト環境下での比較を参考にするものであり、必ずしも自身の環境で同じ結果が出るとは限らないことに注意が必要です。
とは言え、数あるグラボの性能を一つ一つ確認するのは大変な作業ですから、ベンチマークの結果を見て性能を判断することが最も効率的です。
グラボ性能のベンチマークテストの結果は、多くの企業が発表していますが、有名なサイトをご紹介しておきます。
PassMark Software社は、世界最大のベンチマークサイト運営社としても知られるソフトウェア開発会社です。
グラボの核となるGPU以外にもCPUやメモリを始めとするPCのベンチマークだけでなく、モバイルのベンチマークも確認することができます。
UserBenchmarkは、パソコンやその他のハードウェアの性能を測定および比較するための無料オンラインツールで、プロセッサ、グラボ、メモリ、ストレージデバイスなどさまざまなコンポーネントのベンチマークテストを実行することができます。
また、ユーザーが自分のPCの性能データを共有し、他のユーザーと比較できるユーザー間のコミュニティー機能を提供しています。
使用中のグラボを確認する方法
グラボをこれから購入するという場合には、製品情報などでクロック速度やコア数を確認できますが、自分が使っているグラボの性能がわからないという場合には、まず搭載されているグラボの種類を確認する必要があるでしょう。
Windows10や11の場合
タスクバー内の検索ボックスに「dxdiag」と入力し、dxdiagツールを開きます。
表示されたボックス内でディスプレイタブを開くと、搭載されているグラボの型番などが確認できます。
グラボ性能の目安
グラボはグラフィック性能をつかさどる部分なので、グラフィックを重視するような場面でなければ特別高性能なものは必要としません。
例えば一般的なオフィスワークなどであれば、内蔵タイプのグラボが入っていれば十分と言えるでしょう。
一方で、グラフィックにこだわるクリエイターの仕事や、3Dゲーミングにはハイスペックのグラボが必要です。
また、同じゲーミングでも、それほどグラフィックを重視しないものならミドルレンジで問題ないでしょう。
GTXとRTXの違い
ゲーミングPCに多く搭載されるNVIDIAのグラボで考えると、GTXシリーズはミドルレンジ、RTXシリーズはハイスペックと考えればよいでしょう。
GTXとRTXはいったい何が違うのかというと、RTXには「レイ・トレーシング」と呼ばれる新技術が搭載されていることが大きな違いです。
RTXとしてリリースされる以前は、「Quadro」として製造、建築、医療、映像制作などの専門分野で使用されてきました。
レイ・トレーシングとは、コンピューターグラフィックス技術の一種で、3D空間内に存在するオブジェクトに対して逆光線を発射し、光の反射、屈折、影などの自然現象を再現する技術です。
これにより、現実の光に近い状態を3D空間で表現することができます。
ゲーミングに必要なグラボ性能の目安
ここで念のため、ゲーミングに関するグラボ性能の目安をざっくりご紹介しておきます。
Apex Legends
FPSの中でも人気の高いApex Legends公式サイトに記載されている「推奨動作環境」では、「GPU: NVIDIA GeForce GT 640 / Radeon HD 7730 NVIDIA GTX 950 / AMD Radeon HD 7790(Feature Level 12_0必須)」となっていることからも、GTXシリーズで十分プレイは可能です。
ただ、これよりももっと性能が高いグラボを使えばグラフィックが良くなることは間違いないでしょう。
原神
グラフィックの美しさに定評のある原神ですが、公式サイトの推奨PCスペックによるとグラボは「NVIDIA GeForce GTX 1060 6GB 及びより優れた性能をもつもの」となっています。
原神でもGTXで問題なくプレイできるということになりますが、やはり「より優れた」という部分があるように、良ければそれに越したことは無いでしょう。
グラボの性能を上げる方法
高性能なグラボが搭載されているPCでも、設定によっては最大限の性能が発揮されていないことがあります。
できる限りグラボの性能を上げるには、グラボメーカーのドライバをインストールするのがおすすめです。
NVIDIAのグラボであれば、こちらのサイトからドライバをダウンロードできます。
該当のグラボ用ドライバをインストールすると、グラボを自身がプレイするゲームに応じた性能に最適化することが可能となります。
グラボの性能はCPUとのバランスが大切
グラボの性能が高いと3Dなどの映像も美しく表示されるのですが、CPUやメモリなどPCの他のスペックやディスプレイのスペックと合わせなければ最大限の力を発揮することができません。
一つ一つ調べるのは大変だという場合には、同じような用途で使用している人のスペックを調べて真似をしてみるのもおすすめです。
東京ヴェルディeスポーツ・名古屋OJAは、これからもゲーミングPCやeスポーツを楽しむために役立つ情報などを発信していきます。
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